V1.3ドキュメント

はじめに

NAI Smart Studio は、NovelAI の画像生成を扱いやすくするためのデスクトップツールです。 Text-to-Image / Image-to-Image / Inpaint を中心に、プロンプト編集や参照画像、検索、履歴管理など様々な機能をまとめて利用できます。

注意: Steps、Scale、Sampler などの基本パラメータや NovelAI 本体の標準仕様については NovelAI公式ドキュメント もあわせてご確認ください。このページでは、NAI Smart Studio 側で使える機能と操作を中心に紹介します。

画面構成

画面は大きく 3 つのエリアに分かれています。

  • 左パネル: Prompt / Negative、キャラクタープロンプト、生成パラメータ、連続生成、NovelAIポーション、精密参照などをまとめて設定します。
  • 中央パネル: Canvas を中心に、入力補助、検索、メタデータ確認などのタブを切り替えて使います。
  • 右パネル: 保存済み画像の履歴です。通常クリックでキャンバスに読み込み、Shift+クリックでインポート、右クリックで保存や Eagle 送信などを行えます。
Main UI

画面レイアウトのイメージです。

初回セットアップ

初回起動時は、まず NovelAI の API キーを登録します。API キーが未設定の場合はチュートリアルや設定画面から入力できます。

API Key Dialog

APIキーの取得方法

  1. NovelAI公式サイト にログインします。
  2. 右上のアカウントメニューから「アカウント設定」を開きます。
  3. 「永続的APIトークンを取得」から API キーをコピーします。
API Key Settings

確認しておくとスムーズな項目

API キーの登録後は、次の項目も確認しておくとスムーズです。

  • APIキー管理: 複数アカウントを登録して切り替えできます。
  • 出力先フォルダ: 生成画像の保存場所を変更できます。
  • Wildcardフォルダ: Wildcards で使うファイルの参照先です。
  • UI言語: 日本語 / English などに切り替えられます。
API Key Registration

画像生成の基本

左パネルで Prompt と各種設定を決めて、「生成」を押すと画像が作成されます。通常生成は Ctrl + Enter、1回だけ生成したい場合は Ctrl + Alt + Enter も使えます。

Side bar

Prompt / Negative

  • Prompt: 作りたい内容を入力します。
  • Negative: 出したくない要素を入力します。
  • タグ詳細: タグ情報を確認できます。プロンプトの量は右下のトークン表示でも確認できます。

キャラクタープロンプト

「キャラクターを追加」から、キャラクターごとの Prompt / Negative を分けて入力できます。複数人を描き分けたいときに便利です。

基本パラメータ

画像設定、幅・高さ、ステップ数、正確度(CFG)、シード、サンプラー、モデルなど、普段の生成設定は左パネルにまとまっています。よく使う値は保存され、次回起動時にも引き継がれます。

基本パラメータの画像設定

「画像設定」では、正方形・縦長・横長などのサイズを選べます。

  • 画像設定: よく使う画像サイズを選択できます。幅・高さを直接変更した場合はカスタム扱いになります。
  • 幅 / 高さ: 64px 刻みで指定できます。生成時は長辺最大 2048px、短辺最大 1536px を超えないように確認されます。
  • モデル: NovelAI Diffusion V3 / V4 / V4.5 系のモデルを選択できます。
  • サンプラー: 生成時のサンプリング方式を選択します。絵柄、安定性、速度に影響することがあります。
  • シード: -1 はランダム、数値を固定すると同じ条件を再利用しやすくなります。

「品質タグを加える」や「正確度(CFG)の再調整」などは、左パネルの「詳細オプション」にまとまっています。

生成コスト表示

生成ボタンの右側には、現在の設定での推定 Anlas コストが表示されます。モデルやサイズ、Steps を変えると自動で更新されます。

画像インポート

画像ファイルはドラッグ&ドロップ、Ctrl + O、履歴からの Shift+クリック、画像の右クリックメニューの「インポート」から取り込めます。

Import Dialog

単一画像を取り込む

単一画像のインポートでは、次のような使い分けができます。

  • Image-to-Image / Inpaint: 画像をキャンバスに読み込みます。
  • NovelAIポーション: ポーション用スロットに画像を追加します。
  • 精密参照: 精密参照スロットに画像を追加します。
  • Tagger: 画像を Tagger タブに送り、タグ推論に使います。
  • NAI-info: 画像に埋め込まれた生成情報を確認します。
  • メタデータをインポート: Prompt、Negative、キャラクター、生成設定、Seed、ポーション情報などを今の画面に反映できます。

複数画像をまとめて取り込む

複数画像を一度にドロップした場合は、まとめて NovelAIポーションや精密参照に送れます。参照画像を一気に用意したいときに便利です。

メタデータ取り込みの使いどころ

過去画像の再現や流用をしたいときは、履歴から Shift+クリックしてメタデータを取り込むのが便利です。必要な項目だけを選んで反映できます。

Image-to-Image / Inpaint

画像をキャンバスへ読み込み、下部の「i2iモード」から開始します。

Mask Tools

基本の流れ

マスクなしではImage-to-Image、マスクまたはフォーカス範囲がある場合はInpaintになります。Strengthなどを調整して生成します。

I2Iツール

  • マスク: ブラシ、長方形、折れ線で変更範囲を指定します。
  • フォーカス: 選択範囲だけを一時的に拡大してInpaintします。通常は参照余白を除く内側が変更対象になります。選択は枠内の「×」をクリックするか、キャンバスを右クリックして解除できます(上限589,824画素)。参照余白は32~96pxから8px刻みで指定でき、完成画像は元画像と同じサイズです。
  • ペイント: 画像へ直接色を塗れます。右クリックでスポイト取得もできます。
  • 編集: 切り取り、キャンバスサイズ変更、移動・拡大縮小・回転ができます。
画像準備中: images/I2I_EDIT_TOOLS_001.png

ディレクターツール

キャンバスの画像に、不要物や背景の除去、線画・スケッチ化、カラー化、表情変更などの変換を適用します。変換前の画像には、画像履歴のUndoで戻せます。

画像準備中: images/I2I_DIRECTOR_TOOLS_001.png
通常のImage-to-Image / Inpaintでは、画像読込後に変更した幅・高さが出力解像度になります。マスクのUndo / Redoは Ctrl + Z / Ctrl + Y、画像履歴は / です。

かんたんアップスケール

キャンバスに読み込んだ画像を高解像度化するモードです。画像を読み込むと、中央下部に「かんたんアップスケール」への切り替えボタンが表示されます。

Simple Upscale

使い方

  1. アップスケールしたい画像をキャンバスに読み込みます。
  2. 「かんたんアップスケール」を押してモードを切り替えます。
  3. アップスケーラー、倍率、強度を調整します。
  4. Opus チェック、出力サイズ、分割数を確認してから実行します。

覚えておきたいポイント

  • Opus アカウント向けの機能です。
  • RealESRGAN、RealESRGANv2、Waifu2x などを選択できます。
  • 処理中プレビューが有効なら、進行中の見た目も確認できます。
  • 大きな画像は自動でタイル分割され、処理に時間がかかることがあります。
  • 保存先は通常生成と同じ output/YYYY-MM-DD/ です。
ファイル名は nai_sd_upscale_日時 形式で保存されます。

連続生成

連続生成では、指定枚数や指定時間に合わせて自動で生成を続けられます。Prompt Search のキューを消化したいときにも便利です。

Batch Settings
短い間隔で大量生成を続けると、アカウント制限のリスクがあります。十分な待機時間を設けてご利用ください。

NovelAIポーション

参照画像から雰囲気や画風の要素を取り込み、生成結果に反映させる機能です。複数スロットを使って混ぜることもできます。

NovelAIポーション

使い方

  1. 左パネルの「NovelAIポーション」を開きます。
  2. 「+」から画像やポーションファイルを追加します。
  3. 参照強度と情報抽出度を調整します。
  4. 生成を実行します。未調合なら自動で調合してから進みます。

できること

  • 複数スロット: 画像ごとに ON / OFF を切り替えられます。
  • 保存と読込: .naiv4vibe / .naiv4vibeBundle を保存・読込できます。
  • 画像への埋め込み: Bundle 情報を含めた画像として書き出せます。

精密参照

キャラクターデザインや絵柄をより強く寄せたいときに使います。複数の参照画像を追加でき、参照の種類も切り替えられます。

Precision Reference

使い方

  1. 左パネルの「精密参照」を開きます。
  2. 「+」から参照画像を追加します。
  3. キャラクター / 絵柄 / 両方のどれを参照するか選びます。
  4. 強度と忠実度を調整して生成します。

補足

  • 複数画像を並べて比較しながら設定できます。
  • 背景プレビューは設定で ON / OFF を切り替えられます。
  • NAI V4.5 対応モデル向けの機能です。

NAI-info

NAI-info は、画像に埋め込まれた NovelAI の生成情報を確認するタブです。過去画像の Prompt、Negative、シード、ステップ数、サンプラー、参照情報などを見直したいときに使います。

使い方

  1. 中央の NAI-info タブを開きます。
  2. 確認したい画像をドロップします。
  3. 概要、Prompt、キャラクタープロンプト、Negative、元メタデータを確認します。
  4. 必要に応じて text2imgへ送る または img2imgへ送る を使います。
メタデータがない画像では、画像サイズなど確認できる範囲だけが表示されます。
新規スクリーンショット枠
配置予定: images/NAI_INFO_001.png
NAI-info タブで画像プレビューと生成情報が表示されている画面

Tagger

画像からタグ候補を自動抽出して、Prompt 作成を補助するタブです。使用には追加セットアップが必要です。

使い方

  1. 画像を Tagger タブに送ります。インポートダイアログからも直接送れます。
  2. 使用する Tagger モデルと、一般 / キャラクター / 作品/IP のしきい値を調整します。
  3. タグ推定を実行します。
  4. 候補一覧を確認し、必要なタグだけ選択します。
  5. 「選択タグをプロンプトに追加」または「タグをプロンプトに追加」で Prompt に反映します。

できること

  • スコア確認: 各タグの推定スコアを見ながら絞り込めます。
  • 日本語別名表示: 対応タグは日本語別名も確認できます。
  • Wiki参照: ? ボタンから Danbooru Wiki を開けます。
  • Prompt Helper 連携: タグのカテゴリや関連情報を見ながら、必要なタグを選びやすくなります。
  • フォルダ一括: 複数画像に対してタグ推定をまとめて実行し、caption 用のテキストを書き出せます。
Tagger タブ

Tagger タブの画面です。

Prompt Helper

Prompt Helper は、タグを検索したりカテゴリから選んだりして Prompt / Negative に追加できる入力補助タブです。タグを思い出せないときや、関連タグを探したいときに使います。

基本操作

  • 検索: 英語タグ、日本語別名、説明文からタグを探せます。
  • カテゴリ表示: 身体、服装、表情などの分類から選べます。
  • お気に入り: よく使うタグをお気に入りに登録できます。
  • カスタムタグ: 自分用のタグやカテゴリを追加できます。
  • 関連項目: マスターデータ内の関連タグをたどれます。

Prompt への追加

タグを選んで「現在のタブへ追加」を押すと、現在表示中の Prompt / Negative タブへ追加されます。タグをダブルクリックして追加することもできます。

新規スクリーンショット枠
配置予定: images/PROMPT_HELPER_001.png
Prompt Helper の検索欄、カテゴリ、タグ一覧、詳細表示が見える画面

Wildcards(ランダム要素)

指定した候補の中からランダムで単語を挿入できる機能です。髪色、服装、背景、ポーズの差分をまとめて作るときに便利です。

Wildcards Tab

基本の書き方

  • {A|B|C}: 候補の中から 1 つをランダムに選びます。
  • __name__: Wildcard ファイルから 1 つを選びます。
  • __folder/name__: フォルダを含めて指定できます。
  • __file/key__: YAML ファイルのキーを指定できます。
  • [SEQ:__name__]: 候補を順番に使う連続生成向けの指定です。

使い方

  1. Wildcard フォルダに TXT または YAML ファイルを用意します。
  2. 中央の Wildcards タブで内容を確認し、構文をコピーします。
  3. Prompt に貼り付けて生成します。

補足

  • TXT は 1 行 1 候補です。空行と # 行は無視されます。
  • YAML ではキーごとに候補を分けて管理できます。
  • CHAR: 行は Wildcard 展開後にキャラクタープロンプトとして取り込まれます。
  • ファイルの編集は別途テキストエディタで行ってください。

テンプレート

テンプレートは、現在の Prompt / Negative / キャラクターPrompt と生成設定をまとめて保存し、あとから一括で呼び出す機能です。Prompt の「- テンプレート -」から利用できます。

テンプレート選択

保存される内容

  • プロンプト: Prompt、Negative、キャラクター別 Prompt / Negative、位置指定を保存します。
  • 基本パラメータ: 画像設定、幅・高さ、ステップ数、正確度(CFG)、シード、サンプラー、モデルを保存します。
  • 詳細オプション: 品質タグ、多様性、正確度(CFG)の再調整、除外したい要素プリセット、Noise Schedule、V3専用オプションを保存します。

使い方

  1. 保存したい Prompt と生成設定を画面上で整えます。
  2. 保存アイコンからテンプレート名を付けて保存します。
  3. 使うときはテンプレートを選び、チェックボタンで適用します。
  4. 不要になったテンプレートはゴミ箱ボタンで削除できます。
テンプレートの適用は、現在のプロンプトと生成設定をまとめて置き換えます。現在の入力を残したままタグだけ足したい場合は、次の「プリセット」を使います。

Presets(プリセット)

プリセットは、よく使う先頭タグ / 末尾タグ、Negative 追加、除外ルール、整形ルールを保存して切り替えるプロンプト補助機能です。中央の「Presets」タブと、Prompt のプリセット選択から利用できます。

Preset Settings

主な機能

  • 先頭タグ / 末尾タグ: よく使うタグをプロンプトの先頭や末尾に追加できます。
  • 共通ネガティブプロンプト: Negative に足したい定番タグをまとめられます。
  • 自動除外: 指定した単語を自動で取り除けます。
  • 整形: 重複整理や余分なスペース整理をまとめて行えます。
  • 保存と切替: 用途別に複数のプリセットを登録できます。
プリセットは現在の Prompt / Negative に追加・反映できます。画像サイズ、モデル、ステップ数などの生成設定ごと保存したい場合は「テンプレート」を使います。

Chunk(プロンプトチャンク)

よく使うプロンプト片を保存して、必要なときに呼び出せる機能です。頻繁に使う品質タグや作風、共通フレーズを「部品」としてまとめておきたいときに便利です。使用には追加セットアップが必要です。

最初の準備

  1. 「設定」の「プロンプトチャンク」で機能を有効にします。
  2. セットアップウィザードを開きます。
  3. メール / パスワードまたは Google ログイン補助を使って認証します。
  4. 完了すると中央タブに「Chunk」が表示されます。

使い方

  • 登録: カテゴリを作り、その中にプロンプトチャンクを保存します。
  • 挿入: 一覧から選んで Prompt に挿入します。
  • 更新: 必要に応じてサーバー側の内容を取得し直せます。
Chunk タブ

Chunk タブの画面です。

プロンプトチャンクセットアップ

プロンプトチャンクのセットアップ画面です。

Tools

「有効」/「無効」は中央タブの表示切り替えです。非表示にしても設定・入力内容・セットアップ済みデータは保持され、CanvasとToolsは常に表示されます。

画像準備中: images/TOOLS_001.png

設定・その他機能

入力補助

タグ補完、強調表示、日本語補完、入力後のカンマ補助などを設定できます。

関連タグ提案

Prompt編集中に関連候補を表示します。クリックでPromptへ挿入し、右クリックからNegativeへの追加やセッション中の非表示を選べます。Ctrl + Spaceで最初の候補へキーボードフォーカスを移動できます。「設定」→「入力補助」で有効・無効、対象カテゴリ、表示数(5~100件、初期値10件)を変更できます。

画像準備中: images/RELATED_TAG_SUGGEST_001.png

Eagle 連携

Eagle を使っている場合は、生成画像を自動または手動で送れます。保存先フォルダを選び、Prompt やメタデータをタグ化して一緒に送ることもできます。

履歴・画像操作

  • 通常クリック: 履歴画像をキャンバスに読み込みます。
  • Shift+クリック: インポートダイアログを開きます。
  • ドラッグ&ドロップ: 履歴画像を別の入力先へドラッグすると、インポートダイアログ経由で取り込めます。
  • 右クリック: 保存、コピー、Eagle 送信、保存先フォルダを開く、インポートが行えます。

検索 / プロンプトチャンク / その他

  • 検索: Prompt Search の有効化とセットアップ状況を確認できます。
  • プロンプトチャンク: プロンプトチャンクの有効化、認証状況、セットアップを管理できます。
  • その他: ログ出力や容量関連の設定ができます。

設定画面一覧

ショートカット

よく使うショートカットの一覧です。メニュー「ショートカット」からも確認できます。

Shortcut List

生成・実行

  • Ctrl + Enter: 生成開始
  • Ctrl + Alt + Enter: 1回だけ生成
  • Ctrl + Shift + Enter: 連続生成開始

キャンバス / マスク

  • : キャンバス画像 Undo
  • : キャンバス画像 Redo
  • Ctrl + Z: マスク Undo
  • Ctrl + Y: マスク Redo

プロンプト編集

  • Ctrl + F: プロンプト内検索
  • Ctrl + /: コメント切替
  • Ctrl + ↑: 強調を増やす
  • Ctrl + ↓: 強調を減らす
  • Alt + ↑ / ↓: 現在行または選択行を上下に移動
  • Shift + Enter: 下に空行を追加
  • Ctrl + P / @: プロンプトチャンクの候補表示

入力補助ポップアップ

  • Enter / Tab: 候補確定
  • Esc: ポップアップを閉じる
  • ↑ / ↓ / PageUp / PageDown: 候補選択を移動

画像ファイル操作

  • Ctrl + O: 画像を開く
  • Ctrl + S: 名前を付けて保存
  • Ctrl + C: 画像をコピー
  • Ctrl + E: Eagle に送信
  • Ctrl + Shift + E: 保存先フォルダを開く